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メイド諸君! 3巻

この「きづき あきら」「サトウ ナンキ」作品は胸が妙に痛むのが多い。
でも面白いんですよね。不思議なことに。
その痛々しさにリアル感があるからかしら。

 

もくじ&あらすじ

第13話〜18話まで

メインはちょこさんと鳥取さんのやりとり。
進展しつつあるように見えるものの・・・といった感じです。
そして例のシーンが。

 

例のシーン

ネットでちょいちょい出回っている例のシーンの元ネタが3巻で登場します。

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「なんで処女じゃないんですか!」

うむw

 

気になった

大王に頼まなくなって、心配しなくたってそのうち死ぬよ

「そりゃ僕はあなたのように何でも持っていて自信のある完璧な人ではないかもしれませんが・・・」
「ははっ、ちがうだろ。俺は俺を完璧じゃないって知ってるから努力してるんですよ。」

 

感想

まあ、もはや鳥取さんの「なんで処女じゃないんですか!」とかそれに至るまでの、メールを返信できない感じとかが痛々しくてとてもいいですね。
そういう時代を過ごしたことがある人には非常に分かるのではないでしょうか。
僕はとても良く分かりますw

女性が思っている男性像というのをちょっと極端に大きくしすぎちゃって、全然自然に行動できない感じ。
これ、すごくわかるんですよね。
みんなどこかしらのタイミングでその悶々とした感じを抜け出していくんだろうけど、たまたま女性に縁がなくてそのまま過ごしてしまうとその経験の薄さからどんどんダメスパイラルに入っていくんですよね。
言いたくもないことを口走ってしまうし、全然自分の気持ちが伝えられないということになる。

***

で。
すごいいいなあって思ったのが灰音さんのお兄さんと鳥取さんが対峙しているセリフ。

鳥取「そりゃ僕はあなたのように何でも持っていて自信のある完璧な人ではないかもしれませんが・・・」
兄「ははっ、ちがうだろ。俺は俺を完璧じゃないって知ってるから努力してるんですよ。」

これ、ほんといいなあと。
鳥取さん側から見るとお兄さんってすごい完璧に見えるんですよね。
自分に自信もあるし万能感がある。

ただ、灰音兄からするとそんなことはなくて相応の努力をしているという。これは本当に真理だなあと。

モテない過去がある人には痛々しい本かもしれませんが、ほんと良書です。
次巻も購入する。


(書籍・kindle両対応)

・余談
これから買うって人は書籍のみだけど復刻版の単行本もでているみたいなのでそちらも参考に。
メイド諸君! 【新装版】 上巻 (ガムコミックスプラス)