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四月は君の嘘(9) (月刊マガジンコミックス)

最新9巻を読了。

1巻で音楽に対しての心を閉じていた公正がどんどんとその能力を開花させていくところが読んでいて気持ちいいですね。

 

もくじ

突然現れた弟子入り志願の少女・藍里凪とのコンサート。
途中途中で凪が今まで抱えていた音楽に対しての苦悩などが描写されています。

第33話 トワイライト

第34話 深淵をのぞく者

第35話 心重ねる

第36話 パンチ

 

気になった

(先生はどうしてピアニストを続けているんですか?という問いに対して)
「悩んでわめいて苦しんで、もがき続けた数ヶ月、何もかも報われる瞬間があるの」

「信じよう。音楽に傾けた時間を」

(「深淵をのぞく者」より)

 

感想

とても面白い。
僕のような音楽の素人からすると、音楽をやっている人はスマートに卒なくこなしているようにしか見えないんですけども、こういう色々な想いとか苦悩とかが錯綜しているんだろうな、という部分を鋭く感じさせる描写でした。

で、このブログは基本的に本を読みながら自己投影なんかをしていく形式のブログなのでw、他のことにも当てはまるんじゃないかなとか思うわけです。
例えば仕事でスマートにしている人なんかもこういった想いを抱えているんじゃないか、とか。

そして自分がもし物凄い悶々とした気分になって鬱屈と過ごしている時に「悩んでわめいて苦しんで、もがき続けた数ヶ月、何もかも報われる瞬間がある」というのがあるんじゃないか、とか。

ジャンルは異なれど、こちらはこちらで頑張って生きていって「何もかも報われる瞬間」というのを味わいたいものですね。


(書籍・kindle両対応)