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魔法使いの嫁(1) (ブレイドコミックス) (BLADE COMICS)

電子書籍の広告で気になったので購入。

 

気になった例のシーン

mahou-2

俯かなくていいよ
背筋を伸ばしてしっかり前を見るんだ
いいね?

このシーンが一時期広告でものすごい出ていて、構図が気になって気になって仕方がなかったです。
人外の何かよくわからない生き物が少女に放つ、謎の前向きな台詞。これってちょっと心惹かれるじゃないですか。

ちなみに広告では右のコマのみが出てたと思うのですけど、左側が少女。結構可愛いです。

 

もくじ

(全部英語のもくじ…)

April showers bring May flowers.

One today is worth two tomorrow.

The Balance distinguishes not between gold and lead.

Everything must have a beginning.

Misfortunes seldom come singly.

 

あらすじ

人身売買のオークションに出された生きる希望を持たない「チセ」
そのチセを買い取った人外の魔法使いとの話。

弟子、という立ち位置でありつつも「お嫁さん」候補でもあるという不思議な話。

 

感想

とても良かった。

自分の異なる能力で人間の世界では孤立し、絶望していたチセと魔法使い・エリアスとの生活。
そもそもの前提が魔法使いなので世界観は異質なんですけども、絶望の淵にいた人が自分を受け入れてくれる環境に身を置いて心が温まっていく感じ。そしてエリアスは異形なるものではあるけど、掛けてくれる言葉一つ一つに温かみがあるんですね。
そしてその言葉を受け取った時のチセの表情がとてもいい。
物語の序盤と1巻の終盤で表情もだいぶ変わっているところに心境の変化も読んでとれますね。

全体を通して心あたたまる話が多い。
特にドラゴンとの交流(The Balance distinguishes not between gold and lead.)なんかは、生死のテーマが良く出ている。
ネタバレはなるべく控えるというのが主義なのであまり詳しくは書かないですがそれぞれの話に人生(人?)の悲喜こもごもが詰まっていて、ホロリと来る感じがいい。

「読書で人生を豊かに変えるブログ」というのがこのサイトのタイトルですが、この本はなかなか人生が豊かになりそうな一冊。「生きる」ってことを考えさせられます。
絶望していても生きていればこういう環境に恵まれることがあるのかもしれないし、死ぬということは怖いものではないのかもしれない。

安心して読めるおすすめの1冊。
2巻も発売されたので読んでみようと思います。

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