ナショナル ジオグラフィック アーカイブ・ブックス 世界の自然遺産

 自然・文化を美しい写真と共に紹介する雑誌、ナショナルジオグラフィックは、私の愛読書で、ここ四年ほど定期購読をしています。
 この本は、ナショナルジオグラフィックのアーカイブブックで、過去(何と1909年のものも)の自然遺産にまつわる記事が集められています。ナショナルジオグラフィックの本は、外れがないので、非常に重宝しています。
 どこがいいかというと、とにかく写真が美しい。
 海中から山頂まで、ため息必至の極上の写真の集まりなのです。
 この本はとくに、自然遺産に関する記事を集めたものですので、一度は行ってみたい、見てみたい場所がきっと登場するはずです。
 それと、私がナショナルジオグラフィックを気に入っているもうひとつの理由として、文章が読みやすい、というのがあります。この手の本にありがちな固い文章ではなく、簡潔で、的を射たいい文章なのです。雄弁に物語る素晴らしい写真が添えられているからかもしれませんが、言葉が過ぎずに、適量に収まっています。
 世界的な女性クライマー、リン・ヒルも寄稿していることに少し驚きです。私が知らないだけで、文章を書いている人も、著名人ばかりなのかもしれません。
 月並みですが、私の行きたい場所は、グランドキャニオンです。もちろん、載っています。朝日を浴びて輝く美しい断崖の写真がありました。グランドキャニオンを命がけで縦断する人がいるんですね。人間の冒険心、恐るべしです。