文化・生活と食とは切っても切れない関係なんだなあ、というのを実感しました。
タイトルの通り、食事に焦点を当てた本です。30家族の一週間分の食料を撮った写真が圧巻です。生ものまで買ってしまって、このあとどうするんだろう、という疑問は湧きますが、食卓にずらりと並ぶ、大量の食料は見ているだけでも飽きません。
例えば……
狩猟による食料(北極グマやセイウチ)が並ぶ食卓:グリーンランドの一家
いかにもといった、シリアルやピザで占められた食卓:アメリカ合衆国の一家
貧しい食料による難民キャンプでの生活:チャドの一家
もちろん日本の一家のものもあります:東京・沖縄の一家
全てが食に関わる記事・写真なのに、多種多様。
見ている私のほうが肥満を心配してしまうほど、栄養過多の食事をしている一家もあれば、ぎりぎりのカロリーで生活している一家もあり、その対比も印象的です。へたに貧しい国の窮状を訴えるよりも、このほうがずっと効果的ではないでしょうか。
一家の顔立ちも、国によってがらりと変わり、写真だけでも十分満足できる内容なのです。とくに、フランス人一家の美人姉妹の美人っぷりは必見です。
なんとレシピもあり、自宅で世界の料理も味わうことまでできるのです(材料が入手可能かどうかは別問題ですが……)。