もはや期待を裏切らない面白さ。鉄板の1冊。
概要
・ひなたの進学
・滑川臨也(なめりかわいざや)七段の話
・土橋健司九段と宗谷名人の名人戦
感想〜ここが面白かった
何よりも面白かったのは土橋九段と宗谷名人の名人戦ですね。
名人戦まで行く人はやはり相応の実力があり、島田さんの時も打ち震えながら読んでいたわけですが今回もまたすごい。
土橋九段自身は新キャラ初登場で、登場時の台詞が殆どなかったのでちょっと飛んでる人なのかなというイメージが最初あったのですがとんでもなかったw
本人は多く語らず、周囲の観戦者の台詞がそれを物語っています。
(島田八段)
自分の事を「努力家」だと思って今までやってきましたが
土橋九段の初戦の棋譜を見ていたら
自分の努力など自己満足の範疇だったのではーと
正直今バツが悪い気持ちでいっぱいです。
(藤本棋竜)
残念なことを言えば
大棋士に必要な「運」も「ツキ」も持っとらん!
ーだが逆を言えば
「運」や「ツキ」すら必要とせずにここまでやって来た
土橋九段の「努力」の凄まじさを魅せつけられた全七局だった!
はなから持ってない「運」や「ツキ」は
この先失くすこともない
ーそういう棋士は不調やスランプにも縁がない
ー今の将棋界 宗谷以外で厄介なヤツが誰なのかが
この七戦でよーく解った。
周りが語る熱さはいいですよね。
「華」というものがなくとも、こういった周りを動かす熱量は持っていたいですね。
“土橋健司九段という新しい、静かに圧巻な存在の努力家。3月のライオン(9)/羽海野チカ” への1件のフィードバック