「すべての男は消耗品である」シリーズの新作。
今まで3年に一回くらいのペースで販売されているイメージだったんだけども、前回の「櫻の樹の下には瓦礫が埋まっている」が2012年発売のようなのでちょっと早くなっているのかな。
もくじ
寂しい人ほど笑いたがる
フィデル・カストロと会ったころのこと
幸福かどうかなど、どうでもいい
「何でも見てやろう」と「別に、見たいものはない」
反体制派なのにエリート、かつお金持ち
一生これでOKというプライドと充実
情熱はなかったし、今もない
いくつになっても元気です、という嘘
いまだに続く心の中の戦後
フェラーリに火をつけろ
「アベノミクス」という甘いお菓子
対立に慣れていないとケンカに負ける
ブラック企業 vs 「金の卵」
父の葬儀の夜に
4週遅れで置き去りに
わたしもワーカホリックだった
世の中は敗者であふれかえる
賢者は幸福ではなく信頼を選ぶ
気になった
理由もないのに笑う必要がない
トレーニングを課せば、才能を発揮する若者
高いワインや、高級車に大して魅力を感じないのも、別に悪いことではない。
一生自分に自信を持って生きられるというか、一生分のプライドを得られるというか、そんなことに自分を賭けたい
サムスンは、企業として「生き延びる」ことがいかにむずかしいか、強烈な痛みを通じて学んだことになる。
※抜粋なので字面だけでは一部ニュアンスが異なってしまう部分もあります。
感想
このシリーズの淡々と語られていく流れが好き。
ビジネス書と違って「希望満載!」という空気がなく、本当にただ、明るくもない事実が綴られているんだけどもなぜかそこに面白さがあるんですよね。
「訓練をすればできるようになる」ではなく「訓練をすれば有利になることがある」というスタンス。
ただ、現実的なスタンスから文章を書かれているので読んでいて自分の心の中がピリッとする感じがある。
夢を見せるんじゃなくて、現実を見せて、「現実はこうだからボーっとしていると不利になるよ」という感じ。
だからこそ読んでいて楽しいし、刺激になる。
おすすめ。