40over
40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論

元日本マイクロソフト社長の成毛眞さんの本。
これ、ちょっと仕事との向き合い方が新しかったというか、斬新だったので印象に残っています。

 

もくじ

逃げ切れない四十代・五十代

ミドルエイジこそ軽やかに

サイドビジネスを原動力に

今から道楽を追い求めよ

健康に無関心も神経質もNG

ミドルエイジの「七つの武器」

 

気になった

(六十五歳定年について)生涯年収はさほど変わらずに労働時間が増えるだけという結果になるかもしれない

会社で上司や部下とケンカをしたり、取引先に無理難題を言われてため息をつくなど、息のムダ遣い

ミドルエイジは今の会社にしがみつくしかない。

出世争いなど、会社に完全に飼われている人たちのやることなのだから自分はそれに巻き込まれず、マイペースで過ごすのがいちばん

いまの自分を肯定しつつ、その自分でこれからどう生きていくのかを考えるしかない

頭を軽くするには好奇心を磨く

会社から一歩出るとそれまでの肩書きは役に立たなくなる

過去にしがみついているのは最近の自分の人生が上手くいっていないことを逆アピールしているようなもの

「自分で働くよりも、お金に働いてもらう」という金持ち父さん的な考え方が通用するのはお金持ちだけ

リスクを分散して収入を確保する

長く続けられるということは自分に合っているということ

世の中では多忙な成功者ほど多趣味

いきすぎた若作りは痛々しいが若々しく見せる努力はすべき

人生が終わってしまうようなトラブルなどめったに起こらない

 

感想

年を取っていって華々しく活躍する人もいる一方でそうではない人の方がほとんどなのではないでしょうか。
(自分も含めなのですが)
そういう人たちはともかく小難しく考えるのを止めたらいいんじゃないかと。

「転職はもう無理だから今の会社にしがみつけ」という、辛口ではありつつもどこかさっぱりしている感じが読んでいて気持ちよかったです。

今の世の中、どんな企業に勤めていても安定は保証されないし、先がどうなるのかもわからないのだけれどそんな中でどうやってその荒波を楽しんでいくのかがこの本に凝縮されているような気がします。

表紙帯の「仕事では芽が出なくても、人生のどこかで芽が出ればいい」。
これもなんか泣けるなあと。

仕事でうまく行かなくて悶々としている人とか、「このままでいいのだろうか?」といったような疑問を持っている方におすすめ。気持ちいいです。