知人に勧められたので読むなど。
もくじ
第1章・個人と企業の問題は一度に解かなければならない
五年後、日本人は複数の仕事を持っている
第2章・企業経営を変える三つの武器I・C・M
第3章・硬直化した企業組織をどうやって壊せばいいのか
第4章・アグリゲーターが活躍する時代
第5章・アグリゲーターを生み出す組織
第6章・イノベーションパワーを拡大する七つの要素
第7章・「人材育成」と「イノベーション」は同時に進めよ
第8章・二〇三〇年 社会、企業、働くワタシ
気になった
トップマネジメントの能力が失われたというよりも個人が力をつけた
ニュートン型組織の中に小さなダーヴィン型集団を立ち上げる
企業は「個人の成長を支援する器」に。
「社員をサーフィンに行かせよう」(パタゴニア)
多様であるべきなのは属性ではなく能力。ビジョンに向けてどんな人財が必要なのか。
P&Gの研究部門「R&D」は「C&D(Content and Development)」に変更。商品化することにこそ価値があるとの認識にした。
セルフスターターの動きを奨励
「素早い実行は完璧に勝る」
「継続的に学び続けないと、時流から取り残される」
仮にアイデアを思いつく人が一万人いたとしたら、行動に移せるのは、そのうち100人程度。そして行動をやりきり、成果を出せる人はそのうち一人いるかいないか。
未来を読んで動ける企業体質づくりこそが「戦略」
まじめにホラを吹く
まずは手元にあるものからスタートする
数年後の世界はこうなるというワクワクする世界を語り、それを一気に実現しようとせずに「第一歩としてこんなことを一緒にやってみませんか」と現実的な話をしていく。
すでに一部の人々にとっては時間、仕事選択などの「自由度」がモノサシになってきた。
感想
巻末の方に個人が複数の企業をまたいでいる時代のワンシーンが描かれているのですがいまいちしっくり来ませんでした。頭が堅いのかな・・・
なんというか企業に含まれる個人という現在の体系が頭からどうしても抜けない。
そういう未来が来るのかどうかは別にしても、現代のようにフリーランスで活動している人が多いのを見ると個人の能力がより評価される時代はどんどん深くなってくるのでしょうね。
「一生その会社について働く」というのも考え方としては古くなってきていますし未来のために個人の力を磨いていくという思考法として参考になる本です。