3巻の感想を書いた後に即買い。最終巻。
とても良かった。
とても良かったんだけどある意味壮絶な終わり方。
※ちょっとネタバレ含みます。
もくじ&あらすじ
第19話〜最終話まで
+番外編「メイド諸君!リバース」
3巻で破綻した鳥取さんと千代子さん、そして、その後・・・
気になった
あいつみたいに誰でも好きになれる奴は誰からもすぐ好かれる
だからたいして傷付かないんだ 自分が選ぶ立場の人間には
「お前の世界にはお前しか存在しないんだなあ」
「せっかく家に来てくれた女性にアニメを観せたり、部屋はフィギュアだらけで、カッコもかまわないし、そういうの全部やめます」
「自分から声をかけなくても物ほしそうな顔をして困ったようにこっちを見てれば、助けてもらえると思った?」
「隣で相手が笑ってるうちにできた事はたくさんあったハズだ 失敗したってちょっと恥をかけばすんだチャンスをくだらないプライドを守るために全部消費したんだ」
あと、鳥取さんの告白シーン。良かった。
感想
最終的には表向きハッピーエンドなのですが、その後の鳥取さんの悶々とした感じで締められていて、もう本当に「うわー・・・」という気分になります。
というか千代子さんが神過ぎるんじゃないのか。
あるいはよくありがちなダメンズウォーカーなのか、とか。
3巻で灰音さんの子供時代の「あーあー、どっかにいないのかよ。アニメとかマンガに出てくるようなかわいい子は!」「いないね。そしていてもここまでまわって来ないね!」というのを思い出しましたよ。普通、こんな展開は人生にはありえないと思う。
鳥取さんがすごい空回りしているところがもう本当にモテない男の典型的な特徴という感じ。
モテないというのをこじらせて、どんどん内へ内へ入っていってしまうとこんな感じになるんだろうなあと。
脱オタをしようとして生まれ変わろうとしているシーンも、千代子さんにとっては逆効果だったところもとても痛々しい。
(これはちょっと難しいところなんですが)
まあひとつ思ったのは、まっすぐ生きようぜ!ということ。
***
あと灰音兄が「お前の世界にはお前しか存在しないんだなあ」とあるみに言うところもとても良かった。
この一言がこの作品のすべてを象徴している気がする。
考えれば考える程深い作品。
番外編「メイド諸君!リバース」が唯一の救いかもしれませんw
(書籍・kindle両対応)
復刻版の単行本もでているみたいです
メイド諸君! 【新装版】 上巻 (ガムコミックスプラス)