勉強法系の本はありがちなのかもしれませんが、無期懲役囚の人と普通の高校生との手紙のやり取りが中心になっているのが切り口として面白いです。
もくじ
章立てされているものの、中身は手紙のやり取りが掲載されている感じ。
手紙ということで普通のノウハウ本のようなものより砕けていて読みやすいです。
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人が美しく、羽化するために
頭の良さとは、なんだろう?
死刑でも構わないと思いました
99・99%の人は、自分に甘いです
おわりに
気になった
「いやだな」「やりたくないな」こんなことに平然と取り組める、続けられるようになる精神力を養う
相手の心がわからない人、他者の悪口しか言わない人、自分の意見を持たずに迎合する人、そんな人と無理に付き合わなくてもいい。どうしてこんな人になったのだろう、と面白がってみる。
世の中では自信を持っている人という人のほうが圧倒的に少ない
自信とは何かをやり抜いたとき、やり遂げたときにでてくるもの
地道に続けているとある日、急にパーッとわかるとき、成長したなと感じる時が来る
やみくもに進むのではなく、必ず自分の弱点を冷静に分析する、それもしないで「ダメだ」「不安だ」というのでは自分で自分の足を引っ張っているのと同じ
つらいなあ、いやだなあ、そういうことほど自分を鍛えてくれる
機会があればどんどん引き受ける
ダメだった、悪かったと落ち込むことは絶対にしてはいけない。他人になったつもりで淡々とチェックする。
何でも他の人ができないくらいにやれば、大きな力がつく
ラストスパートをしなくてもいいように日頃からやっておく
不調のときにどうするかが、その人の成果と人生を決める
感想
自分がこういった「勉強法」とか所謂一般的に言われるノウハウ系の本を読む時は、自分の考えを後押しして欲しいという気持ちが半分くらいあったりするのと、自分の中の迷いのようなものを払拭したいという欲があるときですw
今回良かったなと思ったのが「続ける」ことの重要性、「続ける」ということはとても地味で結果がすぐ出るものではない、というところ。
続けることの重要性は分かるのですが、あまりにも地味なので「やり方が間違っているのではないか?」「自分には才能がないのではないか?」と懐疑的になることがよくあります。
ただ、そういう視点だけではなく続けることは精神力を養うという観点からも良いということ、またダメな時に「他人になったつもりで淡々と」どこがダメだったのかを分析するというところが非常に参考になりました。
美達さん(みたっちゃん)が高校生にむけて、やさしく、わかりやすく手紙を書いているので前後の文章も踏まえて温かみがあります。
美達さんも本を出しているようなのでちょっと読んでみたいところ。
(書籍・kindle両対応)