画像検索で何かを探していた時にこの本に当たって、絵が好きだったので購入。購入の経緯がこんなんだけど、いや、とても良いですね。
もくじ&あらすじ
第1話〜12話まで収録+あとがき1と2、(携帯漫画化の)アフレコレポート。
彼氏と別れた小沢さんがトイレを借りるというきっかけで入った小山田くんの部屋。
そこは様々なものが雑多に並べられていて「煩悩寺」と呼ばれている。
ほんの些細なきっかけから繰り広げられる恋の物語。
感想
とてもいい。
何というか、私も比較的いい歳になってきたためなのかなんなのか、恋愛モノにそこまで心を動かされなくなったわけです。不思議なもので。
例えば高校生の恋愛モノとか、純愛モノとか前はもうちょっと好きだった感があるんだけども自分の現実生活と見事にシンクロしないため(笑)、全然心が動かされなくなったわけですね。高校生と自分とでは共通点が少なすぎるので。
ただ、この煩悩寺は両者(小山田くんが何をやってるのかは1巻だけではよくわからないけど)が社会人というところもあり、自分にとっては非常に心に引っかかってくるわけです。
小沢さんの「今日は帰りたい」と思うのに帰れない部分とか、「上司がいないから早く帰れる」とか、「人に注意するのは苦手だなー」とか。元カレと別れた話を同僚に聞かれるところか、別れた彼氏が家に置いていった某DVDとかw
もうそのへんって社会人にとってはよくある話じゃないですか。
部活帰りに一緒に帰る、とかいうのとはわけが違うわけですよw
そんな社会人がオフの時間に繰り広げられる恋愛模様というのがいいのですよね。
読んでてちょっと思ったのが、好きになった時に抱く色んな悶々とした感情とか、自分の欠点が目についちゃうところとか、いろんな恥ずかしい感情とか、大人になってもこんな感情って持ってられるんだなあということ。
恋愛って誰かにオープンにして話すことでもないと思うんだけども、こういう「感じ」を読んでいると安心しますよね。
学生が展開するようなただただ純粋なピュアマンガはそれはそれでいいんだけど、何回か恋愛を重ねてもまた出てくる純粋な感情というのもまたいいものなのだ。
煩悩寺にはそれがある。
1巻で結構進むので1巻読むだけでも相当なワクワク感があります。
あとKindleで3巻すべて完結しているのもいいですね。2巻以降の感想はまた書く。予定。
(書籍・kindle両対応)