読書で人生を豊かに変えるブログ

読書をしながら人生に厚みを持たせたい30代男のブログ(40代になりました)

「本」の記事一覧

新釈走れメロス他四篇|森見登美彦

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)  最近はまりだした森見登美彦です。また新しいのを読みました。  名作を著者が装い新たに書きなおした短編集です。主人公はおなじみの、ぐうたら大学生たち。どんなものがで […]

粘膜人間|飴村行

粘膜人間 (角川ホラー文庫)  最近はホラーを読む比率が高くなった気がします。  しかし、一口にホラーといっても、たくさんのジャンルがありますねえ。  この作品、真藤順丈「庵堂三兄弟の聖職」が角川ホラー大賞を受賞したとき […]

天使と悪魔|ダン・ブラウン,越前敏弥訳

天使と悪魔 (上) (角川文庫)  あれ? という感じです。悪い意味での予想外。「ダ・ヴィンチ・コード」は面白かったと記憶していたので、こちらもかなり期待を込めて読みはじめました。  主人公は、ハーヴァード大の宗教象徴学 […]

ふたりはともだち|アーノルド・ローベル,三木卓訳

ふたりはともだち (ミセスこどもの本)  たまには童心にかえって絵本など。  ユーモラスに描かれた、二匹のカエルの友情の物語です。  主人公はかえるくんと、がまくんの二匹のカエルです。  スマートなかえるくんと、ずんぐり […]

鴨川ホルモー|万城目学

鴨川ホルモー (角川文庫)  鹿男に引き続きの、万城目作品です。  鹿男も面白かったのですが、私はこっちのほうが好きです。馬鹿馬鹿しさもここまでくれば、大したものです。  タイトルにある「ホルモー」とは何か。  それは競 […]

生物と無生物のあいだ|福岡伸一

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)  遅ればせながらの本ばかりで恐縮です。  数年前に非常に話題になった新書です。「新書大賞 サントリー学芸賞 ダブル受賞!!」という、かろうじて本のタイトル、著者名が読めるほどの大 […]

乳と卵|川上未映子

乳と卵(らん) (文春文庫)  言わずもがなですが、芥川賞受賞で話題になっていた作品です。先日、文庫で販売されていたので、読んでみました。  一読、ああ、芥川賞だなという感じです。  中年にさしかかった姉妹と、姉の娘の三 […]

劒岳〈点の記〉|新田次郎

劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))  映画化されて話題になり、また、山好きの者として読もうと思いながらも、ブームの過ぎ去った今頃に読んでみました。どうもこれは、「小説」として読むべきものではないですね。  陸軍の […]

スメラギの国|朱川湊人

スメラギの国 (文春文庫)  へえ、こんな雰囲気のも書くんだ、というのが一読した感想です。  直木賞を受賞した「花まんま」でも分かるように、著者はノスタルジックなホラーを得手としています。こちらは一転、現代もののホラーサ […]

秋の牢獄|恒川光太郎

秋の牢獄 (角川ホラー文庫)  ああ、お待ちしておりました。  デビュー作「夜市」の世界に魅了され、それ以来、ずうっと気になる作家でした。  美しくも物哀しい、独特の世界はまだまだ健在です。  三篇からなる短編集です。 […]